31人が本棚に入れています
本棚に追加
『とりあえず、明日までに書けた分をメールで送れ』
「明日、ですか」
『書けないのか?』
「か、書きます」
『無理なら、明日そっちに行く』
「無理じゃないです。だから来ないでください」
『イメージが固まらないなら、実地で教えてやろうか?』
ぞわっと背筋が粟立つ。ヤクザ、怖い。
「結構です。書きます、今すぐに」
『そうか』
残念、と男は笑った。
ミルクと砂糖でまろやかになったコーヒーを一口飲んでから、僕は「仕事」に専念することにした。
end.
最初のコメントを投稿しよう!