第四章 静かな湖畔

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「鬼同丸を託したとかではないのかな」  今度は響紀が溜息をついた。 「手を出したのですから責任を取って、 潔く、五羅に勝つことだけ考えましょう」  五羅に殺される、と、二人は顔を青くする。 「後悔した?」  俺を抱いて後悔してしまっただろうか。 俺は、時季も響紀も、大切で失いたくなくて、 抱かれた事も後悔なんてない。 「抱かなければ死ぬほど後悔した。だから、勝つだけ……」  時季が笑うと、響紀も微笑んでいた。 俺の最高で最強の幼馴染、そして仲間であった。 「でも、仕事だけではなく。強くならないとな……」  せめてSS級にならないと、同格にもなれない。 SS級は実績が評価されるので、実績を上げなくてはならない。
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