第四章 静かな湖畔

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「夜通し、時季と響紀が訓練、朝から食材の積み込み、 昼から食材と機材の積み込み。 先ほど、鶏五十羽、軍鶏二十羽、牛二頭、どこに行く装備だ、これは」  やはり、煩かったのか。 「ごめん、ソニア。新しい機材を予約してきたよ。 この前、ジョンが来て、俺用に置いていった通信機材と透視レーダーと、銃器」  大広間の扉に隙間が開く、ソニアがそっと様子を伺っていた。 「……貰っていいのか?」 「いいよ」  扉が開くと、ソニアは機材に飛びついていた。 「やっぱり、大和はわかっているよな。機材は俺の食料よ」  機嫌が直って良かった。 俺は、そっとソニアに新人の素性を報告する。
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