第四章 静かな湖畔

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「どうして?」 「行動を見ていれば分かるよ。 石場は寺内をエスコートするように護っていた。 寺内はそれに全く気付いていない」  俺も、気付いていなかった。 「的場は、からかいながらも、寺内の横を離れない。 マッサージすると言ってはボディタッチしている。 的場も寺内狙いだな」  そんな人間関係があるのか。 しかし、女性と恋愛して欲しい。 「この三角関係は、疲れた頃に表面化する。 まあ、二人のどちらかに、寺内の処女が奪われるということだ」  それでゆくと、寺内は、今はどちらとも関係がないということだ。 「……ソニア、面白がっているだろ?」 「当然」  ソニアも暇なのだろう。
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