第一章 仕事探しは前途多難

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 鉄鎖の黒組出身。 それは、暗殺部隊のエリートでもあった。 元が火の屋で殺し屋の一族の出身なので、 暗殺部隊には合っていたのかもしれない。 「今日は帰りましょう。 あ、途中でうどんを食べていきましょう」  袈裟丸が、俺の手を掴み、明るい笑顔で口入屋を出てゆく。 しかし、俺達には事情があるので、金を必要としていた。 そんなに仕事を選らんではいられない。  俺達、組名、鬼同丸(きどうまる)は、 仲間を失踪させたままなのだ。 それも鬼同丸の主要メンバーを失踪させている。 鬼城家は捜査を打ち切っていて、 探すのならば自分達で捜査費を出せという。 しかも、任務中の行方不明だったので、捜査には本部の許可を必要としていた。
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