第五章 桜川 伊都(さくらがわ いつ)

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「時季、桜川は亜空間経由での輸送を使っている。 これは、亜空間の監視が必要だと、鬼城の許可を取って欲しい」 「了解」  この桜川、一筋縄ではいかないようであった。 玄関を入ろうとすると、警備員がボディチェックをしてきた。 全ての機械が、ここから持ち込み禁止になる。  ここで、一つ問題が発生した。 銀狐の高麗は胎児の時に事故に遭い、体の半分が機械であった。 「いいです、俺、外で待機します!」  周囲の地形を確認してくると、高麗は言うが、 俺は桜川に掛け合おうと連絡を求めた。 「そうだね。これは、いいね」  車イスの少年がやってくると、高麗の前で止まって笑った。
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