第五章 桜川 伊都(さくらがわ いつ)

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 係員に案内されて入った建物の中は、まるで病院のようであった。 正面ホールに、二層に分かれて部屋が続いていた。 住んでいる人間は少ないと思うが、この部屋は何なのであろうか。  正面ホールで桜川を待っていると、人が部屋を入ったり出たりしていた。 その誰もが、体の一部を破損していた。 この施設は、本当に病院なのかもしれない。
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