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正面ホールの、吹き抜けのはめられたガラスから、
日差しが注いでいた。
ここは、心の治療もできる。
とても、安らいだ気持ちになっていた。
そこに、白衣を着た青年が走ってきていた。
「待たせたね。俺は、桜川 伊都(さくらがわ いつ)
ジュリアンに、残された僅かな時間を、最後の治療に費やしたいと依頼した。
俺は、全身が機械で、少年の姿の時は、脳以外の機能を停止している。
こっちは仕事用ね。
ちなみに、ジュリアンの三倍は生きているからね」
ジュリアンは年齢を聞くと、ウソしか言わない。
ウソの三倍というのは、計算不能になっていた。
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