第五章 桜川 伊都(さくらがわ いつ)

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「君は大和だよね。火の屋と瓜二つだものね。 彼もその端正な顔と姿で、あちこちから求婚されたり、 付け回されたりされていたからね。 うん、本当に綺麗で気品がある。飾りたいけどね、でも……」  桜川は、両手で高麗を持ち上げた。 高麗は、機械の部分が多いので、重いのだが、桜川は軽そうに持っていた。 「これはいいね。すごくいい。君は、この機械を外して欲しい。 俺が造った最高のものを君に授ける」  桜川は高麗を非常に気に入っていた。 どこが気に入ったのかというと、半分ということらしい。 桜川は、残りの半分を製作するので、生身と比較して欲しいという。
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