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「君は大和だよね。火の屋と瓜二つだものね。
彼もその端正な顔と姿で、あちこちから求婚されたり、
付け回されたりされていたからね。
うん、本当に綺麗で気品がある。飾りたいけどね、でも……」
桜川は、両手で高麗を持ち上げた。
高麗は、機械の部分が多いので、重いのだが、桜川は軽そうに持っていた。
「これはいいね。すごくいい。君は、この機械を外して欲しい。
俺が造った最高のものを君に授ける」
桜川は高麗を非常に気に入っていた。
どこが気に入ったのかというと、半分ということらしい。
桜川は、残りの半分を製作するので、生身と比較して欲しいという。
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