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「病棟は患者しか入れない。
入っても、十分以内に出る事、
出ない場合は、ここのシステムが侵入者として抹殺するからね」
桜川が敷地内を案内してくれた。
病棟の外は、リハビリを兼ねた散歩コース、各種の花や木が植えられていた。
やや丘もあり、池も用意されていた。
散歩コースを抜けると、桜川の住居がある。
窓の多い岩で造られた家で、大きいことは大きいが、
驚く程の大きさではない。
「俺の家は、入らなくてもいい。
この中には猛獣を放しているから、すごく危険。
俺が頼みたい護衛は、
この敷地内に入った敵は生きて出られないとPRすることだけだから」
でも、と、桜川は抱えたままになっていた高麗を見ていた。
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