第五章 桜川 伊都(さくらがわ いつ)

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 高麗もプロの意地を見せていた。 「では、外は木造建築ならば自由ですよね。 この星で生活できるように、基地を作ります。 それと、この敷地内に常に一名待機させます。 庭に居ることをお許しください」 「それは構わないよ。患者も安心するだろうしね。 それに、大和や、響紀が居ると、女性の患者は喜びそうだ」  桜川は、高麗しか見ていなかった。  では基地を作るかと、外に出てみたが、この胞子が本当に厄介であった。 ゴーグルにマスクで防護しながら、森を進む。 どの位置に基地を作るかは、だいたいは決めていたが、あとは高さであった。 壁を作り、胞子を入らないようにはするが、 すぐに生えてきそうであった。
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