第五章 桜川 伊都(さくらがわ いつ)

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「響紀、この星の総指揮を頼む。 この星の離発着、木が邪魔で手動だから俺がやる」 「大和。まあ、妥当ですよね。しかし、高麗が心配ですね」  桜川の最後の実験とは、何なのかも気になる。  小型船まで行き、荷物を降ろすと、ソニアに向かって飛び立つ。 ソニアでは、次の荷物が積み込まれた小型船が、既に用意されているので、 折り返しすぐに現場に戻る。  ソニアに戻り、小型船を乗り換えて再び出発すると、 ノイズの入った映像が届いていた。 これは何なのか、つい、再生してしまうと、声が聞こえてきた。 「私、桜川 伊都と、高麗 …………」  ノイズでよく聞こえないが、桜川の記録映像であるらしい。
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