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「高麗、経験がないみたいだったよ」
桜川の条件で、半分、未経験がキーだったのかもしれない。
その条件に合った高麗を、俺は与えてしまったのか。
高麗は、桜川に長いキスをされると、
首や胸、腕や足にキス跡を残されてゆく。
そして、初めての場所に指を入れられると、
目から涙を落としつつも、唇を噛みしめていた。
高麗は、映像として残されているなど、気付いていないだろう。
「あの野郎……」
俺の目が、金色に変わってしまっていた。
これはキレてしまったからで、時季や響紀と同じく、
誰にも止められない。
高麗の両足が、開かれてゆく。
その中央には、桜川の手が動いていた。
指を増やされると、高麗の悲鳴のような声が聞こえた。
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