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「まあ、今回は見なかったことにしましょう。
俺達は結婚しました。
それは、俺が最後に造る、高麗の半身を高麗のものとするためです。
俺の作る物は高くてね、高麗には支払できません。
夫婦ならば、財産を貰ってもいいでしょう」
結婚の意味は分かった。
「では、何故、高麗を抱いた」
回答よっては、この建物ごと桜川を抹消する。
回答を聞く余裕が、まだあった事が不思議なくらいなのだ。
「データですよ。
移植後と比較するために、細部にわたる感度のデータを採ったのです。
相手が俺であったのは、夫婦ならば強姦にはなりませんし、
俺は高麗が気に入りましてね。誰にも触れさせたくなかった」
「高麗は合意だったか?」
桜川は、やや下を見た。
やはり、桜川を殺してもいいだろうか。
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