第六章 夜咲く花と、 散る花と

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「簡単に切ってゆきますよね。 この技は、火の屋のものなのですよね。 かっこいい!!」  コンクリートも宇宙船も、爆弾も糸で切るので、木はまだ柔らかい。 しかし、地面に落ちてくる木が大きい。  その大きな木を、今度は縦に切っておく。 上に運ぶのは、足場とロープでどうにかするだろう。 「仮宿舎は上にもう出来ているのですよ。休んでください、大和様」  上に登ってみると、確かに屋根のある箇所は分かった。 そこに、ハンモックがあるので、宿舎なのであろう。  設計図を見ると、空中に小型船の発着所まで造る計画であった。 木の上ならば、木々の隙間を通らないので、誰でも操縦できる。
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