第六章 夜咲く花と、 散る花と

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 結構、広大な計画なので、こんなに進んでいないのならば、 数年かかってしまう。 俺は、下に飛び降りると、予定数の板の伐採に入った。  板だけならば、一日あれば出来る。後は、組み上げて欲しい。 「速いですよね。しかも、的確」  石場が木を上げながら、歓声をあげていた。  この大雑把で、的確なのか。 糸の捜査は、ミリを超えた精密さで操作するのだが、 今は力任せであった。  木は組み、補佐として釘を使用する。 地上五十メートル付近に住居部分、七十メートル付近に作業場、 百メートル付近に、小型船の離発着場ができる。  長期戦に供え、保存庫や格納庫を作業場に設置する。 各個人の部屋も用意するつもりであった。
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