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「仕事中はまずかったね」
高麗が話せる状態にないので、事情は聞けないが、
自分のボディが欲しかったわけではないのだろう。
高麗が、焦ってしまったのではないのか。
高麗は、真面目に、潜入捜査をしなくてはならないとか、
ぐるぐると考えてしまいそうなタイプであった。
「仕事中でしかも、依頼主ですからね」
よくよく考えると、かなりまずい。
言い訳を考えながら向かうしかない。
「……鬼城に行ってくる。後は頼む」
「鬼城に行ったら、伊万里を呼んでください。
ここは確かに亜空間使いがいいでしょう。
伊万里が到着したら、俺と一緒に袈裟丸を戻します」
百武が俺を睨んでいた。
袈裟丸は、チームの御卜と恋仲だ。百武も気付いているのだろう。
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