第一章 仕事探しは前途多難

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 どうして好きなのかは分からないが、ラーメンも塩味が好きであった。 「そうですか、 そういえば、いつも鍋料理を食べていますけど、 あんまり色のついた鍋ではないですものね」  色のついた鍋とは何であろうか。 俺は、鍋なら真っ赤な火鍋もよく食べていた。 でも、すき焼きはあまり食べない。 すき焼きならば、しゃぶしゃぶの方が好きだ。 「はい、おまちどうさん。熱いから気をつけな」  目の前の大盛りは、本当に大盛りであった。 まるで、洗面器のようなどんぶりに、麺が泳ぐように入っていた。  一口食べてみると、結構おいしい。 これは、麺がいいのだ。
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