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「信頼と幸福があるよね。
高麗は望んで、桜川の傍にいる」
俺が頭を抱えると、時季が両手で後ろから抱き込んでくる。
「俺も望んで大和の傍にいるよ。
少しは、気遣ってよ」
そこで、何か引っ掛かりを感じる。
桜川は、亜空間で荷物を運んでいた。
桜川自身もしくは付近に、亜空間使いがいるということだ。
それなのに、高麗の情報がだだ漏れなのは何故なのか。
桜川が、故意に情報を流しているのだ。
高麗の情報が流れて困ったのは俺だ、
こうして、護衛中だというのに、鬼城に呼び出されている。
もしかして、そういうことなのか、
桜川は、鬼城が俺を呼びだすように、情報を漏らしたのだ。
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