第六章 夜咲く花と、 散る花と

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「……時季、亜空間から桜川が攻撃を受けると、 響紀に連絡して欲しい」  宇宙空間にはソニアが待機している。 ソニアならば、どの宇宙船よりも早く、攻撃を察知するだろう。 しかし、亜空間から攻撃機が出現したとなると、 桜川の星では迎撃できる術がない。  亜空間を移動には使用しない。それが、鉄則でもあった。 移動は可能だが、消滅する危険性が高い。  どこが、そんな危険な真似をするのか。  賞金によっては、どこでもするのか。 「時季、桜川付近の亜空間を全て閉じる。そう、桜川に忠告して欲しい。 俺は、亜空間に入り、閉じてくる」  俺が立ち上がると、 時季の顎に俺の頭が激突していた。
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