第六章 夜咲く花と、 散る花と

18/30
前へ
/306ページ
次へ
 針の穴とは誰のゲートであったか。 一番近いのは、やはり一羅であった。 俺のゲートは、目の形で現れる。  一羅は現在、ゲートを操る事ができないので、形状が変わる事がない。 ならば、俺のゲートで上書きする。 そして閉じる。  飛んで来た戦闘機は、他の亜空間へと流しておく。 永遠の暗闇を飛び続ける事になるだろう。 「時季、亜空間を閉じた。響紀の方は無事か?」  コクピットに出ると、ソニアの映像が流れていた。  戦闘機は三機ほど出てしまっていた。 ソニアが宇宙から、地上で百武が応戦している。 響紀も戦闘機で応戦していた。 今まで、戦闘機に乗っていたのは、俺か時季が多かったので、 響紀も苦戦していた。 響紀が戦闘機、すると、姶良がソニアの操縦をしているのか。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加