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わざと亜空間があると知らせ、そこの警備が薄いと情報を流し、
攻撃してきた所を一気に叩く。
でも、あまりに、場当たり的のような、計算高いような、
妙な計画であった。
「とりあえず。桜川に罵倒」
「しておいたよ」
にっこり笑う時季は、操縦を自動にしていた。
「さてと、これでゆっくりできますよね」
コクピットでするのか?少なくとも、覗きのできる亜空間は全て閉じよう。
そう思って亜空間を確認して、又、高麗を見つけた。
今現在の高麗の姿なのだろうか、うつ伏せの状態で桜川が上にいる。
桜川のボディは、亜空間の中に存在していた。
高麗を抱いているのは、桜川という機械であるのかもしれない。
計測器の塊で、高麗の動きや体温、圧力、全てを数値で残してゆく。
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