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俺の初めての男は、ここに居る時季だ。
誰よりも優しくて、俺を守り続けている男。
この恋も痛い。
仲間でチームで、失えない存在であった。
俺の体なんて、いくらでもくれてやるが、
恋はできないのだ。
「恋では死ねないけれど、大和の為なら死ねる……」
時季の言葉は甘い。
時季の、くせ毛の髪も、赤毛も赤い瞳も、
皆が見つめる特別な存在であった。
派手で目立って、美しい獣のような姿。
それが、俺を見つめている。
この優越感は、時季が相手だからだ。
「もしも、俺が五羅のものになったら、そん時は奪え、
時季……」
「……当然」
時季が上着を脱ぎ、床に敷いていた。
もしかして、本当にコクピットなのか。
確かにこの船に、まともなベッドはない。
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