第六章 夜咲く花と、 散る花と

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 時季の膝の上で、歯を食いしばるしかできない。 俺が首を振ると。 時季が嬉しそうに笑顔になった。 「シェリエは慣らせない。いつも生娘って言われているよ。 本当だね、大和」  ちゅばちゅばと、時季が頬や眉、そして唇にキスをする。 「でも、俺は、気長だからさ」  時季が俺の両脇に手を入れ、持ち上げた。 ずるずると、入れていたものが、引き抜かれていった。 「うわあ、あ、あ……んん」 「だろ。そこは、そういう機能。 圧迫されて空洞にされると、気持ちいいの」  確かに、気持ち良かった。 何だか空洞感が、ほっとした気分だった。 しかし、次があった。
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