第七章 燃えるような夕日

13/28
前へ
/306ページ
次へ
 ウナギの味も無くなりそうであった。 鬼城の寿命というのは、何歳であっただろうか。 シェリエは長生きなので、他の種族の寿命を忘れてしまう。 シェリエも本来は、ゆるやかな時間の中で生きている。 「大和、五羅を頼むよ。 鬼城はな、同性婚も認めているからな。 生涯の相棒でいてやってくれ」  どう解釈したら良いのであろう。 鬼城が、同性婚を認めていたとは知らなかった。 もしかして、鬼城は認めていても、 鬼城家は認めていないのではないのか。 「時季、もしそうなっても、恨まずに、 大和と五羅を頼む」  時季は微妙な表情をしていた。
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加