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比重の大きい人間とでもいうのか、密度の濃い魂のようなものを感じる。
「で、俺に用だろう?」
眠いが、この変な存在が近くにいると、眠れそうにもない。
「俺に亜空間を教えてください」
「伊万里に言え。
亜空間使いでは、伊万里の腕のほうが上だから」
さて寝るかと、又横にはなってみたものの、間近で心吾が見つめていた。
妙な感覚、心吾の存在が、すごく重い。
この重さは、どこかで覚えがある。
亜空間から仲間を引き出した時、亜空間に飲まれそうになった。
引き揚げる船よりも、大きな船でないと亜空間に引っ張られる。
もしかして、人も同じであったのか。
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