第一章 仕事探しは前途多難

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「大通りなのか……」  この幼馴染の二人は、 本当に小さい頃から一緒に育った。 同じ鉄鎖で、黒組、暗殺部隊にいた。 この星の出身者ではない俺達は、使い捨ての存在であった。 こうして生きてこられたのは、仲間がいて、助けあってきたせいだ。 俺の家族は、今は、時季と響紀であった。 「全く……」  時季も、大人げない。 俺が、大通りに行こうとすると、響紀の殺気が増していた。 「俺達は、絶対に大和を渡しません。大和は、俺達の宝物です」  一体、何を考えて、ジュノー家は来たのだ。 俺が、表通りに行くと、時季が道の中央に立っていた。  時季の姿は、煙のように風にたなびいていた。 これは、時季の一番技であった。
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