第一章 仕事探しは前途多難

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 鬼城家では、 鬼城でその技の一番の使い手の事を、誰それの一番技という。 技に対して一人しか存在しない。 他に、本人の得意技を二番技と呼び、 その人が頻繁に使う技を三番技と呼んでいた。  時季も一番技を出すということは、相当に本気であった。 時季の煙の姿は、銃もナイフも素通りする。 「時季。ジュノーの誰が来た?」  どうして、そこまで怒っているのだ。 「兄さん!!!!!」  緊迫した雰囲気をまったく気にせずに。ガタイのいい男が走ってきた。 「ジョン?」  父違いの弟のジョン・ジュノーであった。 今は、母の跡を継いで、ジュノー家の武器商人の頭領である。 宇宙屈指の武器商人を敵にまわすのは、まずいのではないのか。 時季の顔を見たが、そんな迷いは微塵も無かった。 ジョンは、厄介な敵としか認識されていない。
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