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ジョンが、ハグすると頬擦りをしていた。
このスキンシップは、昔では考えられない。
ジョンは、四十歳を超えていた。でも、俺の弟であった。
これには理由があり、
俺達のチームは、二十三年前に亜空間に閉じ込められ、
最近まで時間が止まっていたのだ。
一週間の任務から帰ったつもりが、
戻ったら二十三年も経過していたのだ。
あれこれ宇宙法に照らし合わされ、
俺達は見た目のまま、失踪当時の年齢が採用となった。
なので、二十二歳の兄に、四十歳を超えた弟となった。
「ジョン、何しに来た?」
ジョンが走り寄ってきた先には、ジュノーの最新兵器が並んでいた。
それも、大通りからはみ出さんがばかりに並んでいて、
その数は百を超えるだろう。
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