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ジョンも渡すわけがないと思っているので、この装備を用意したのであろう。
しかし、ここで銃撃戦などになったら、被害が大き過ぎる。
しかも、ジョンは星一つを、吹き飛ばす勢いで装備をしてきた。
「ジョン、俺は鬼城だよ。もう、ジュノーではない」
鬼城にとっても、
宇宙最大とも言われる武器商人のジュノーを敵にはまわしたくないだろう。
本気でジョンが戻れというのならば、鬼城はジョンに味方する。
「兄さん。
今宇宙法では、兄さんは未成年なんだよ。せめて保護者は俺でいいよね?」
どうして、俺がジュノー家からも、火の屋からも殺し屋を付けられたのか、
ジョンは知っているはずであった。
俺は、現在、宇宙で三人認定されているゲートキーパーでもあった。
ゲートキーパーは、亜空間を他者に与える力を持つ。
生粋の鬼城とシェリエと呼ばれる血統にしか現れない能力であった。
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