82人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
道幅一杯、空に続くまでに連なる、武器や兵器の数々、
それを睨むように時季と響紀が対峙していた。
これで、笑う者は鬼城を知らない。
鬼城のS級と呼ばれる人材は、一人でもこの大差とも呼べる状況でも、
負けるということがない。
ナイフ使いであり、接近戦のプロの響紀でも、一人でこの状況を覆すだろう。
「……ジョン、頼むから、ここでは何もするなよ」
見上げると戦闘機も飛んでいた。
ジョンも武器商人、鬼城を熟知している。
険しい表情をしていたジョンが、ふにゃりと笑う。
「兄さん!ならば、一緒に暮らそうよ」
通りの真ん中に、ジョンも来ていた。
集中攻撃もできる位置なのだが、
宇宙空間、戦闘機、他、
もろもろの兵器でジョンは見えない武装をしているのだ。
下手に攻撃したら、鬼城の星ごと消滅する。
最初のコメントを投稿しよう!