第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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 チッ、気付かれていたか。 ジョンも修羅場を潜ってきただろう、脅しも効かないと予測される。 ならば、この硬直状態を崩すのは、何であろうか。 「ジョン……」  説得してみるしかないか。 「愛していますよ、兄さん。二十三年掛かって出した、それが俺の答えです。 もう一度兄さんに会えたら、 今度は一緒にジュノー家を守ろうと決めていました」  二十三年を出されると、弱い。 俺には一週間で、それも仕事だけしていた。 亜空間の調査と、五羅(いつら)への援護の方法を考えていた。 「では、貰っていきますよ」  ジョンが、俺の背に手を回すと、軽く抱き込んできた。 そこに、飛んで来た戦闘機からロープのようなものが降りてくる。 ロープ?戦闘機にロープなのか。
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