第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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「危ないよ、響紀」  ジョンが真面目に、響紀を咎めていた。 危ないのは、どっちも同じだろう。 戦闘機で空に飛ばすなど、普通はしない。 「まだ、死んでいませんか」  響紀が、ゆっくり歩いて近寄ってくる。 響紀の間合いに入ったら、ジョンを戦車の後ろにでも飛ばすしかない。 接近戦のプロの響紀は、銃よりも早く、ナイフで相手を仕留めてしまう。  ん?これでは、俺と響紀戦ではないか。  でも、ジョンを殺させるわけにもいかない。 おまけに、時季までが近寄ってきていた。 これでは、圧倒的にジョンが不利であった。 「ストップ、時季。響紀」  俺がストップをかけているが、 二人はキレてしまって、止まりそうにもない。 響紀が攻撃してきたので、ジョンを後ろに投げ飛ばす。 ジョンはどうにか受け身を取って、後ろに転がっていた。
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