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「俺はジュリエス、四男ね。十二歳。
そう、大和さん、ジュリアンには似ていないけど、かっこいいよね。
目、紫だよね。絵の中の人みたいだ。漫画に似ているよね。
美形ってやつだ」
ミコトとジュリアンは、遠慮もなく俺を間近で見ていた。
ミコトは、蹴られて倒れていた俺の頬に手で触れてみると、
きゃっきゃっと騒ぐ。
「ほっぺ、もっちり」
「本当だ。すべすべで、真っ白。唇はぷにぷに」
ジュリエスも俺に触れて確認していた。
ミコトは、今度は俺に抱き付いてきた。
「気に入った!持って帰る!」
ジュリアンに正座させられていたジョンの表情が、
ぱあっと明るくなった。
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