第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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「俺はジュリエス、四男ね。十二歳。 そう、大和さん、ジュリアンには似ていないけど、かっこいいよね。 目、紫だよね。絵の中の人みたいだ。漫画に似ているよね。 美形ってやつだ」  ミコトとジュリアンは、遠慮もなく俺を間近で見ていた。 ミコトは、蹴られて倒れていた俺の頬に手で触れてみると、 きゃっきゃっと騒ぐ。 「ほっぺ、もっちり」 「本当だ。すべすべで、真っ白。唇はぷにぷに」  ジュリエスも俺に触れて確認していた。 ミコトは、今度は俺に抱き付いてきた。 「気に入った!持って帰る!」  ジュリアンに正座させられていたジョンの表情が、 ぱあっと明るくなった。
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