第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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「今もジュリアンの実演販売が、ジュノーの銃器の一番の売上なのです。 ジュリアンを凌ぐ存在など、今までありませんでした。 でも、ドリウトの銃器の売上は、大和さんが一番なのです」  それは、ジョンが一緒にまわったからであろう。 俺が売ったというわけではない。 「どんな銃器も使いこなす。 そんな存在が、ジュノーには必要なのです。 相手にアドバイスでき、自分が一番の使い手である。 大和さんです」  エリン、母親に似たのだろう。冷静に見つめていた。 すると、ジョンはいい嫁を探したということだ。 「生まれた時から銃器を使っていれば、誰でも使えるようになるだろう。 ジョンの息子ならば、そういう環境だっただろう。 君達にないのは、自信」  俺は、ため息をつくと、正座しているジョンに手を伸ばし、 立ち上がらせる。
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