第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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「大和。今回は迷惑かけたな。 ここの機材は鬼城にくれてやるからさ。それで、手打ちにしてくれ。 それと、大和、仕事を依頼したい」  ジュリアンは、胸の谷間からメモを取り出していた。 「昔馴染みの頼みでね。老後をひっそりと過ごしたいそうだ。 けれど、宇宙中の刺客に狙われている。 リクエストはきくそうだ。砂漠かジャングルか選んでいい」  選べるのは、それだけなのか。 断るという選択肢がないのが、ジュリアンらしい。 「砂漠」  森に隠れるよりも、何も無いほうがいい。 「伝えておく。メモに連絡先がある。時季にでも交渉させて」  ジョンと一緒に正座させられていた時季に、 手を伸ばし立ち上がらせるとメモを渡す。
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