第2章 砂漠がいいか、ジャングルか

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「今は、これだけで我慢しましょう。 でも、いつか、ジュノーをお願いします」  案外、ジョンは、いい父親になっているのかもしれない。  沢山の機材を残し、ジュリアンとジョンは去って行った。 「疲れた……」  他に言葉がない。 鬼同丸の建屋二階、鬼同衆の大広間で、俺は寝転んでいた。  ジョンは疲れる。 ジュリアンは更に疲れる。  しかし、仕事はありがたい。 時季が、先方と交渉し、響紀が鬼城家と交渉していた。 「お茶でも淹れましょうか?」  珍しく百武が、鬼同衆の大広間に来ていた。 鬼同衆は、俺達三人を抜かすと、今は、行方不明になっていた。 大広間も、常に閑散としていた。
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