第三章 本当の夜というもの
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時季が、先方との打ち合わせを済ませて、鬼同丸に帰ってくると、 あれこれ想像と違っていた。 S級の仕事どころか、奇跡の仕事であった。 「ジャングルだよね、この配置……」 選ばせてくれるのではなかったのか。 渡された図面は、建物のようで、ジャングルの中にあった。 「先方は、俺達が砂漠と言ったので、ジャングルを選んだようだよ。 苦手な方が、面白いだろうってね」 偏屈だ。
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