第三章 本当の夜というもの

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 ソニアは人工知能(人工ではないという説もあるが)により制御されている。 ソニアと呼ばれていたかつての少年が、ホログラムで現れると、 同じく御卜と袈裟丸の覗きをしていた。 「アオカンですか」 「なあ、ソニア。 今度仕事で、新人を連れてゆくから、格納庫あたりに大部屋を造っておいて。 大部屋なのに個室みたいなもの」  ソニアの屋根に、ホログラムのソニアと並んで座る。 「分かった。で、あの二人も登場せてゆくのだろ? 風紀上どうかな……前も公園とかでも、していたしな」  ソニアの中に公園がある、そこでも、御卜と袈裟丸はよくしていた。  任務に夫婦でつくというのも、禁止されているわけではない。 でも、恋人同士だと、影響が出易い。
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