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「シェリエのゲートキーパーが必要か……」
「大和、ゲートキーパーではなくても、
亜空間使いならば、孝太郎に拮抗できるよ」
拮抗できるだけの能力者が、存在するのであろうか。
ソニアが生きていたならば、拮抗できたかもしれないが、
今は機械になっていた。
「ソニア。探す方が早いかな、それとも育てる方がいいのかな」
「両方だろ」
ソニアと並んで大広間に行くと、大広間には誰もいなかった。
このソニア、生前は凄腕の殺し屋だったという噂もある。
ソニアという船になってからも、幻影の腕は落ちていない。
「なあ、ソニア。この空間に、孝太郎の世界を構築してよ」
「孝太郎の世界。取り寄せた映像から、街並みは再現してみたよ」
空間に、街並みと人が現れた。
知らない街並み、これが、五羅の居る亜空間であるのか。
道は土になっていて、建物はレンガであった。
建物には、二階屋が多く、どこか鬼城にも似ていた。
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