第四章 静かな湖畔

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 桜川のいる星は、巨大な樹木が生い茂り、 又、木々のない平地がなくソニアでは着陸できない。 小型機で地上に降りる。  桜川の邸宅は、銃器の類や、機械の持ち込みが禁止されている。 使い慣れたナイフや、刀を各自用意すること。 星自体にも、銃器や機材の持ち込みを嫌い、 小型機だけがやっと認められた状態であった。  通信は、小型機の中だけになる。 S級は亜空間で各自の声や情報を共有する。 A級には、S級から口頭で連絡を行う。  ゆえに、A級の単独での行動は認められない。 「他に、桜川は、邸宅に護衛を住ませない。 邸宅から、五キロメートル離れれば、 自由に木造家屋ならば造ってもいいというから、 小屋で構わないので製作して欲しい」  各自のプロフィールを読んだ時季が、 寺内、的場、石場の三人を指名していた。 寺内、石場は大工の経験があり、的場にはサバイバルの知識がある。
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