第四章 静かな湖畔

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「公園に動物を、一匹は入れておいたほうがいい。 安らぎになる」 「では、猫を二匹放しておきます」 「……猫なの?猫は実験できないな」  何の実験をするつもりであったのだろうか。  でも、考えようによっては、確かに三カ月は長い。 冷凍にしていても、生ものはそんなには長持ちしないであろう。  桜川は、動物の持ち込みは禁止しなかった。 鶏と牛でも連れていってしまうか。 「家畜、考えようによっては、いいですね……連れてゆきましょうか」  当麻の目が、何故かきらめいていた。  宴会が終わり、出発まで準備期間となる。 ある程度の、前払いが行われ、必要な道具を購入してもらう。
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