第四章 静かな湖畔

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「ああ、もちろん却下ね」  では、亜空間の教育をさせて欲しいと嘆願書を出してみた。  現在、亜空間の教官となれるのは、 ゲートキーパーである鬼城の頭領か、俺かの二人になる。 頭領は、怪我のせいで、今はゲートキーパーの力を維持するだけの体力がない。 このまま、鬼城から亜空間使いが消えるか、 それとも継続させるかの選択になる。  亜空間使いを育てないと明言すれば、鬼城への依頼は激減するであろう。 亜空間が使えるから、謎の存在であり、強い鬼城なのだ。 「今度は、返答を保留か……」  脅しではないが、俺は、今回の仕事の完了後、 ジュノーへの転居を申請してみた。 ジュノーでは亜空間は禁止されていないので、亜空間を教えられるし、 与えられる。
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