第四章 静かな湖畔

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すると、係員がやや慌てていた。現在、S級の人数が少ない。 その上、また減るとなると、問題でもあるのだろう。  しかし、返ってきた返答は、転居受理、 ただし鬼城を出るのならば、名前を返上しろとのことだった。  俺が、鬼城の名前を返上したら、鬼同丸が存続できない。 脅しに出てきたのかもしれない。 「俺は、鬼城との養子縁組を解消する」  確か宇宙法で、二十五歳まで保護者の登録が必要となっていたので、 誰か又探さなくてはいけない。  鬼同丸の存続が問題だが、暫くならば、 頭領である鬼城 五羅は行方不明だが生きているとし、 その間に誰か探そう。
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