第四章 静かな湖畔

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 それでも、俺は、新人やA級の鬼同丸に亜空間を渡したい。  鬼同丸に帰るかと、鬼城を出かけて、鬼城の頭領が走ってきていた。  親父の親友の、鬼城 一羅。 親父、火の屋 武尊が姿を変えないので、 一羅を見ると二十三年の長さを思い知る。 「大和、火の屋に戻るつもりか?」 まだ現役ではあるが、孝太郎との戦いで怪我をし、 ゲートキーパーとしては現役を退いている。 「いいえ、亜空間を教えたいと思いまして、ジュノーに行こうかと思います」  一羅は、背と足に怪我をした。 特に背から心臓にかけての怪我は酷く、心臓に負担をかけられなくなっていた。
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