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カーテンから朝陽が差し込みはじめても真澄は顔を隠すように布団をかぶり深い眠りについていた。
おはようと挨拶を交わしているのか窓の外ではスズメ達がひきりなしに鳴いている。
目覚まし時計が鳴り出すと手探りでつかみ布団の中で止めた。
壁時計の針が1分
5分……7分
バタン!
大きな音をたててドアが開くと仁王立ちの母が立っている。
「真澄起きなさい!」
母はそう言うとベットに近付き布団を剥ぎ取ろうとするが真澄は端をつかみ抵抗する。
「いい加減にしなさい!」
「本当にあんたは良い年して……」
母の小言が続いてる中で体を起こし片手で頭をかきむしる
………
母の小言は終わりそうも無い真澄は突然起き出して目覚まし時計を鷲掴みにして母に見せる
「あら大変!」
部屋を出てトタバタと階段を母は降りていった。
真澄は深い深呼吸をして出勤の支度を早業で済ませ部屋を後にした。
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