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スクランブルエッグにソーセージこんがり焼けた食パン朝はほぼこのメニューだが真澄は不満に思った事は無い
「ねぇ~もう少し早く起きれないの」
母はそう言いながら真澄の目の前に珈琲を差し出した。
真澄は母の言葉を無視して朝食を流し込むと珈琲を一気に飲もうとしたが熱くて驚く
そんな慌て者の娘を冷ややかに見ている母と目が合う
真澄は目をそらしてゆっくりと珈琲を飲みはじめた
食卓テーブルを挟んで母は真澄の正面に座った
「慌て者の性格は治んないんだから本当誰に似たのかしら」
母はひじをついてため息がこぼれる真澄は貴女に似たんだよと母を睨んだが直ぐ目をそらして珈琲を飲む
真澄の後ろには仏壇があって二人の会話を楽しんでいるかのように微笑む写真がある
父は真澄が高校生の時に殉職している…そう父も元警察官である
朝食を済ませてドレッサーに向かい身なりを確かめてから家を出た
外に出ると車やオートバイのエンジン音人の歩く足音に電車の走る音が一変に耳に飛び込んでくる
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