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女は頭を抱えて苦しみ倒れ込んでる男をチラッと見た後に目をそらさずマジマジと見てくる女に真澄は少し呆れた
「これは立派な傷害罪よ」
「はぁ~……へぇ~」
言葉に即座に反応して意味深な笑みを見せる女に何よと言い返す真澄
「あんた刑事(デカ)か」
「そ…そうよ」
真澄は少し不安げに返し辺りは人だかりが減り交番のお巡りがやって来ている
「鈍くさくて良い歳して朝ママに起こされてそうな女でも刑事になれるのか」
鋭い指摘に一瞬ドキッとしたが真澄はムカついて女の腕をねじ曲げた
「傷害罪の現行犯で逮捕します!」
「晋ちゃん早く」
真澄が声をかけると交番のお巡りは敬礼して近づき女の腕に手錠をかけた
「留置場で少し自分がやった事を反省する事ね」
真澄はそう言うと晋ちゃんと呼んだお巡りに後はよろしくと言って立ち去ろうとした
「ねぇ~おばさん又会おうね」
「良いわよちゃんと更正したらね」
女は捨て台詞を吐き真澄は舞い戻って勝ち誇った顔で言った
「先輩後は任せて下さい」
お巡りが敬礼をして真澄を見送る
「あんたあの女が好きなんだ」
女はお巡りに笑いながら言った
「バ…バかな事を言うな!お前は留置場で自分のした事を反省しろ」
「は~い」
しどろもどろで説教するお巡りに女は素直に従った
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