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港町十三番署捜査一課は真澄が所属する部署である今の所大きな事件も無く皆和気あいあいと雑談をしている
「朝一から逮捕したんだって」
珈琲を注いで飲む真澄の所にベテラン刑事の尾崎がやって来た
「気の強い真っ直ぐで良い子と思うんですけどね……」
真澄は目をそらさずマジマジと見てくる女の目を思い出して言った
「ヤンキー娘か?」
尾崎の言葉にうなずく
「今時のヤンキーは男も女も関係無くキレやすいから気を付けろ」
真澄から珈琲を貰うと肩を叩いて尾崎は立ち去った
間もなくして署長がやって来て朝の朝礼が始まった
「あれ署長今日新人が一人配属になるんじゃなかったんですか」
誰かの問いかけに署長は辺りを見渡して新人を確認するが見当たらない真澄達も新顔の顔を探した
「署長カモメ署からお電話です」
署長は後で連絡すると合図をするが電話に出た婦警の岡本千秋はじっと署長を見ている
「こっちからかけ直すと言ってくれ」
「し…しかし」
署長はキッパリと言って新人を探しにキョロキョロとする
「し…署長~」
岡本千秋の不安な声に署長はデスクを離れ婦警岡本千秋の側に行きこそこそ耳打ちされて受話器を取った
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