南條皇と言う男は・・・・・

13/50
前へ
/191ページ
次へ
花音のありがたい申し出で わたしも恭司君の車に乗せてもらい病院に向かった。 迎えに来てもらわないと 花音も病院の場所を聞いてなかったようで あたし一人では 何処に行けばいいのかわからなかったからありがたかった。 病院に着けば、既に遼臥君は亡くなっていた。 ミーを見れば憔悴しきっている。 そのミーにそっと寄り添うにしている皇の姿に 遣り切れない気持ちが湧いて来る。 遼臥君には、訳があって身内がいないと言う事だったから 皇達が遼臥君の葬儀を挙げた。 でも、その前に遼臥君の事故に不審点が見つかり 警察が調べる事も決まった。 花音にチラッと聞いた ミーの父親の乗っ取られた会社のだれかが 遼臥君を殺した可能性が出て来たと恭司君に教えてもらった。 皇達が、そんな危ない会社にいた事に驚きを隠せない。 それでも、皇はその会社を辞めないと言う。 恭司君も花音も心配して 「晶からも説得して。 遼臥君みたいな目にあって欲しくないでしょう?」 説得も何も、あたしの話しなんて聞きもしない。 おそらく、視界にも入っていないだろうな・・・・ 皇の視界の中に入っているのは ミーと あとは誰かわからないけど、皇の想い人だけ・・・・・
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

600人が本棚に入れています
本棚に追加